2010-01-01から1年間の記事一覧

「公表をはばかる内容なので公表できません」

別件で上京した機会をとらえて、防衛省の防衛研究所史料閲覧室でなにかおもしろそうな史料はないか漁ってきました。 ちょっと使い勝手は悪かったですが、あそこはあそこで宝の山ですね! ぜひまた漁りに行きたいですね。旧軍関係者の回想録とか文書とかあそ…

ちょっと防衛研究所に

行ってきます。 ちょっと所用で東京に行くので、時間を作って防衛研究所の史料閲覧室に行ってこようと思います。 ここは防衛庁の戦史編纂室が、戦史叢書を作成するため収集した戦時中の文書や旧軍関係者の手記が保存されており、その多くがここでしか見れな…

冀魯豫抗日根拠地

のびのびの「抗日根拠地」概要まとめを。※まだまとめ途中ですが、いつまでも更新できないので、まとまった分から随時アップしていきます。 冀=河北省 魯=山東省 豫=河南省 冀魯豫抗日根拠地 概要関連部隊:一一五師,一二九師 所在地:河北省,山東省,河…

地方志に見る抗日戦争(3)

さて、(2)で示した基準に基づいて、なぜこの8地域を選んだかについて。

地方志に見る抗日戦争(2)

なかなか更新できないが、まあ、マイペースでやっていくつもりです。 さて、「地方志」の視点から抗日戦争の姿を見ていきたく思い、華北四省(山西、山東、河北、河南)から各省二県づつピックアップして資料を収集した。 一つの省には60〜100の県が存在する…

調査日記 失敗編3

次の日、帰国前の最後の一日に未発見の残り2本の論文をゲットするため市民図書館。 操作法を教えてもらい、図書館のパソコンで論文検索をする私。 その姿がよほど切羽詰っていたように見えたのか、図書館職員のお姉さんがアドバイス。

調査日記 失敗編2

上の「地方志」収集もたいへんだったが、雑誌や大学の紀要の論文収集もたいへんだった。 時には本校の図書館ではなく、時間が差し迫る中、遠くの分館まで行かないといけない時も。・・・・・・中国広いんで移動だけでもえらい時間のロスである。

調査日記 失敗編1

最後、よく記憶がないほどどたばたしながらも、中国の大学図書館と市民図書館を利用しての資料収集も終わりを迎えた。 私は抗日闘争の資料を探していたわけですが、何と言うか、膨大な資料の中から限られた時間で探し出すのは宝探しのようでもあり、むしろこ…

地方志に見る抗日戦争(1)

あいかわらずブログを更新する時間がないのですが、今日は7月7日、つまり日中戦争のきっかけとなった盧溝橋事件勃発73周年なので、簡単にでも何かかこうかと。 さて、下のエントリーで「『地方志』にあたっている」と書いた。 最初は何かマニアックな話で…

しばらく資料収集に専念します。

すいません、中国で大学図書館を利用できる期間があと一ヶ月を切ったので、資料収集に専念するため、ブログでの資料整理,その他の更新はしばらくお休みします。早ければ7月には再開するかも。・・・・・・う〜ん、抗日根拠地の整理とか終わってないけど、整…

晋冀豫抗日根拠地

※注:未完成バージョンをあげていましたが、完成したのでそちらをあげます ・・・・・・難しいのに挑戦してみる!晋=山西省 冀=河北省 豫=河南省 なお引用部分の()内は原文にはないブログ主の補足です。晋冀豫抗日根拠地概要関連部隊:一二九師、一一五…

ゲリラは夜!

というふうに、ゲリラが最も本領を発揮できるのは時間帯で言えば日が落ちてから、というイメージがあるので、ブログの背景を夜っぽいものに変えてみることにしました。 しかし、なかなか夜っぽくてかつ文字が見やすいテンプレっていうのはないですね。 とい…

晋察冀抗日根拠地

晋=山西省 察=チャハル省(現在は、内モンゴル自治区,河北省,山西省の一部となり存在しない) 冀=河北省※地名+方位で、ある省のどの当たりかを示している。例えば冀東→河北省東部というふうに。晋察冀抗日根拠地概要関連部隊:一一五師,一二〇師 所在…

晋綏抗日根拠地

抗日根拠地の花形(?)と言えば「晋冀豫抗日根拠地」ですが、この根拠地はあまりに変化が大きく複雑すぎるので、比較的まとめやすい「晋綏抗日根拠地」を最初にまとめていきます。 なお文中の「注意」は自分に向けて言っています。 晋綏抗日根拠地 注意:「…

あくまで自分の混乱防止用

このブログは、自分の研究をまとめるメモみたいなもののですが、一応、なるべく読者の人にも伝わるように書くよう努力はしています。 だけど今回からしばらく続く「抗日根拠地」まとめシリーズは、いつも以上にメモ度がアップします。 本当に文献を読んでい…

『北支の治安戦』に見る三地区(抗日根拠地・遊撃区・占領区)

『北支の治安戦2 戦史叢書18』(防衛庁防衛研修所戦史室/朝雲新聞社/1971年)によれば、北支那方面軍は共産党・八路軍に対抗するため、昭和16年(1941年)に華北の状況を調査・分析した。 方面軍は以上のような検討を経て、新たな観点から、まず北支占拠地…

抗日根拠地の基本的なこと

さて、私は「八路軍」の研究をしたいんであって、「抗日根拠地」の研究をしたいわけではないのだが、「八路軍」を調べる上で、混乱を避けるため「抗日根拠地」についてある程度把握しておくのは重要だと思う。 何しろ、例え「八路軍」のことを専門に扱う文献…

今後の予定

fc2ブログの方で『抗日研究評述』などを参考に中国の八路軍関係の研究について紹介する、と書いたのですが・・・・・・思ったより大変なのでしばらくそちらは後回しにします。自分の参考用には読んでいきますが、これを公開用にまとめるとなると相当の時間…

「日中歴史共同研究」八路軍(中共)の戦いに関する部分(中国側)2

時間があいてしまったが、『日中歴史共同研究』の中国側論文の続きを。 まずは『第二部 戦争の時代 第三章 中日戦争と太平洋戦争 一、太平洋戦争中の中国戦場』(報告書P206)より。執筆者は陶文勝l氏。 原文で示された参考文献は、注に示した。 「太平洋战…

「日中歴史共同研究」八路軍(中共)の戦い・中国側論文(1)

今回は「日中歴史共同研究」の中国側論文の該当箇所を訳してみました。 ほとんど直訳に近いですが。 中国語原文と訳文を併記しておきます。 以下の執筆者はすべて栄維木氏です。 まずは『二章、日本の中国全面侵略戦争と中国の全面抗戦戦争>二、戦線の拡大…

「日中歴史共同研究」日本側論文の八路軍(もしくは中共の戦い)関連について

1月31日に第一期「日中歴史共同研究」の報告書が発表され、話題になっているそうです。 これは、2006年の安部政権の時に合意されたプロジェクトで、日中双方十人の学者が参加し、意見交換をしながら古代史から現代史までの論文をそれぞれでまとめたものら…

参考になるエントリー

他力本願で申し訳ないが、参考になるエントリーを見つけたので紹介。 (「八路軍」の範疇からははずれる部分もありますが。この種の記事で完全に「八路軍」だけに的を絞ったのは少数派だと思います)はてなに移った時には、こういう有用なエントリーをブクマ…

公開します

このブログは、今まで非公開で運営していましたが、本日より公開します。 ……しばらく非公開でいろいろ整理してある程度メドが立ったら公開・・・と考えていたのですが……一年半近く放置してしまいました。 このままでは永遠にラチがあかないので、とりあえず…