調査日記 失敗編3
次の日、帰国前の最後の一日に未発見の残り2本の論文をゲットするため市民図書館。
操作法を教えてもらい、図書館のパソコンで論文検索をする私。
その姿がよほど切羽詰っていたように見えたのか、図書館職員のお姉さんがアドバイス。
「あのね、もしあなたが今後も何か論文が欲しかったら、自宅からでも入手できるから」
・・・・・・・・・・・・・・・えっ?
・・・・・・今、なんと?
お姉さんの説明をまとめるとこうだ。
この論文電子化サイトとは市民図書館が契約し、使用料金を払っている。そしてあなたはこの図書館に登録している。よって図書館のHPを通じて図書館カードの番号を入力すれば、自由にすべての論文をダウンロードすることができる・・・・・・。
・・・・・・・・・・えええ!!
つまり私は中国で論文を探す必要はなかったというわけだ・・・まさかかなり収集が難しいと思っていたものをすでにこの図書館に登録した1年前に可能になっていたとは!
実は私も全文データベースがあることは知っていたが、有料で契約が必要なのはわかっていたし、とても自力でできそうもなかったので断念していた。図書館で契約していると知っても、図書館外からも自由に利用できるとは想像の外にあった(通っていた日本の大学では大学構内のパソコンからしかアクセスできない仕組みになっていた)。
すっげー、中国の市民図書館!!
って言うか私、この街に一人民元も税金払ってないけど、いいんですかぁ!?
・・・・・・んで、まあ・・・・・・つまり自力で論文を探していた時間は完璧に無駄だったんだなぁ、日本でも取得できるんじゃ・・・・・・
あははは・・・・・・まあ、帰国直前に今後も日本にいながらにして中国の最新論文が全文ゲットできるという情報が手に入っただけも幸運とするか・・・・・・
うっうっうっ(泣
ちなみに成功編はありません。