地方志に見る抗日戦争(1)

あいかわらずブログを更新する時間がないのですが、今日は7月7日、つまり日中戦争のきっかけとなった盧溝橋事件勃発73周年なので、簡単にでも何かかこうかと。 さて、下のエントリーで「『地方志』にあたっている」と書いた。 最初は何かマニアックな話で…

しばらく資料収集に専念します。

すいません、中国で大学図書館を利用できる期間があと一ヶ月を切ったので、資料収集に専念するため、ブログでの資料整理,その他の更新はしばらくお休みします。早ければ7月には再開するかも。・・・・・・う〜ん、抗日根拠地の整理とか終わってないけど、整…

晋冀豫抗日根拠地

※注:未完成バージョンをあげていましたが、完成したのでそちらをあげます ・・・・・・難しいのに挑戦してみる!晋=山西省 冀=河北省 豫=河南省 なお引用部分の()内は原文にはないブログ主の補足です。晋冀豫抗日根拠地概要関連部隊:一二九師、一一五…

ゲリラは夜!

というふうに、ゲリラが最も本領を発揮できるのは時間帯で言えば日が落ちてから、というイメージがあるので、ブログの背景を夜っぽいものに変えてみることにしました。 しかし、なかなか夜っぽくてかつ文字が見やすいテンプレっていうのはないですね。 とい…

晋察冀抗日根拠地

晋=山西省 察=チャハル省(現在は、内モンゴル自治区,河北省,山西省の一部となり存在しない) 冀=河北省※地名+方位で、ある省のどの当たりかを示している。例えば冀東→河北省東部というふうに。晋察冀抗日根拠地概要関連部隊:一一五師,一二〇師 所在…

晋綏抗日根拠地

抗日根拠地の花形(?)と言えば「晋冀豫抗日根拠地」ですが、この根拠地はあまりに変化が大きく複雑すぎるので、比較的まとめやすい「晋綏抗日根拠地」を最初にまとめていきます。 なお文中の「注意」は自分に向けて言っています。 晋綏抗日根拠地 注意:「…

あくまで自分の混乱防止用

このブログは、自分の研究をまとめるメモみたいなもののですが、一応、なるべく読者の人にも伝わるように書くよう努力はしています。 だけど今回からしばらく続く「抗日根拠地」まとめシリーズは、いつも以上にメモ度がアップします。 本当に文献を読んでい…

『北支の治安戦』に見る三地区(抗日根拠地・遊撃区・占領区)

『北支の治安戦2 戦史叢書18』(防衛庁防衛研修所戦史室/朝雲新聞社/1971年)によれば、北支那方面軍は共産党・八路軍に対抗するため、昭和16年(1941年)に華北の状況を調査・分析した。 方面軍は以上のような検討を経て、新たな観点から、まず北支占拠地…

抗日根拠地の基本的なこと

さて、私は「八路軍」の研究をしたいんであって、「抗日根拠地」の研究をしたいわけではないのだが、「八路軍」を調べる上で、混乱を避けるため「抗日根拠地」についてある程度把握しておくのは重要だと思う。 何しろ、例え「八路軍」のことを専門に扱う文献…

今後の予定

fc2ブログの方で『抗日研究評述』などを参考に中国の八路軍関係の研究について紹介する、と書いたのですが・・・・・・思ったより大変なのでしばらくそちらは後回しにします。自分の参考用には読んでいきますが、これを公開用にまとめるとなると相当の時間…

「日中歴史共同研究」八路軍(中共)の戦いに関する部分(中国側)2

時間があいてしまったが、『日中歴史共同研究』の中国側論文の続きを。 まずは『第二部 戦争の時代 第三章 中日戦争と太平洋戦争 一、太平洋戦争中の中国戦場』(報告書P206)より。執筆者は陶文勝l氏。 原文で示された参考文献は、注に示した。 「太平洋战…

「日中歴史共同研究」八路軍(中共)の戦い・中国側論文(1)

今回は「日中歴史共同研究」の中国側論文の該当箇所を訳してみました。 ほとんど直訳に近いですが。 中国語原文と訳文を併記しておきます。 以下の執筆者はすべて栄維木氏です。 まずは『二章、日本の中国全面侵略戦争と中国の全面抗戦戦争>二、戦線の拡大…

「日中歴史共同研究」日本側論文の八路軍(もしくは中共の戦い)関連について

1月31日に第一期「日中歴史共同研究」の報告書が発表され、話題になっているそうです。 これは、2006年の安部政権の時に合意されたプロジェクトで、日中双方十人の学者が参加し、意見交換をしながら古代史から現代史までの論文をそれぞれでまとめたものら…

参考になるエントリー

他力本願で申し訳ないが、参考になるエントリーを見つけたので紹介。 (「八路軍」の範疇からははずれる部分もありますが。この種の記事で完全に「八路軍」だけに的を絞ったのは少数派だと思います)はてなに移った時には、こういう有用なエントリーをブクマ…

公開します

このブログは、今まで非公開で運営していましたが、本日より公開します。 ……しばらく非公開でいろいろ整理してある程度メドが立ったら公開・・・と考えていたのですが……一年半近く放置してしまいました。 このままでは永遠にラチがあかないので、とりあえず…

第一部 抗日戦争時期の八路軍・新四軍

第一章 抗日戦開始と国共合作(2) 西安事変後の国共関係 ・国共間の内戦は完全に停止 ・中共地区への封鎖の緩和 →内戦停止一致抗日は動かしがたい中国の大勢 国共の交渉 第一回 日時 1937年2月中旬〜3月中旬 場所 西安 参加者 周恩来、葉剣英(共産党) 顧…

第一部 抗日戦争時期の八路軍、新四軍(1)

宍戸寛編著の『中国八路軍、新四軍史』(河出書房新書/1989年)は八路軍を勉強する上で基本書だと思うので、少しずつ勉強してまとめていきます。 「第1章 抗日戦開始と国共合作 第一節 国共合作の道」まとめ(1) 本文要約 ・1935年、日本は梅津=何応欽、…

資料の取り扱いについて

当分ひたすら資料を読み、それをまとめていくことになりますが、いかんせん私はまともに「歴史研究」の方法を学んだことがない…・・・。 したがって歴史学における「史料評価」というのが、どういうものなのよくわかりません。 一度、大学に戻り「歴史学の方…

八路軍研究はじめました

今日はなんの日? 盧溝橋事件・日中戦争勃発71周年 初めまして、ご訪問ありがとうございます。 当ブログの管理人のsmtz8と申します。 当ブログでは、「第18集団八路軍」についての私のアマチュア研究をまとめていく予定です。 「八路軍」って何か? とい…